懸念される変異株（SARS-CoV-2）：

 宿主の細胞への結合親和性を高めるスパイクタンパク質受容体の変異により、ヒト集団間で急速に広がる可能性のあるSARS Cov2の変異体を指します。

SARS CoV-2ウイルスは、最初のパンデミック時に出現して以来ずっと変異しており、特定の点変異の特定の組み合わせが他のウイルスよりも致命的であることが証明されています。
この用語は、CDC /米国疾病予防管理センター（CDC、米国）によってバリアントに割り当てられています。

懸念される変異株には、以下の特徴があります。
1.人間集団間の伝達率の増加
2.より重篤で致命的な病気。
3.より高い罹患率と死亡率。
4.診断テストによる検出を回避する機能。
5.ロングコビッド症候群のリスクの増加
6.抗ウイルス薬に対する感受性の低下
7.治療用（回復期血漿またはモノクローナル抗体など）または実験室での中和抗体に対する感受性の低下
8.自然免疫を回避する能力（例えば、再感染を引き起こす）
9.ワクチン接種を受けた個人に感染する能力
10.マルチシステム炎症症候群や長距離COVIDなどの特定の状態のリスクの増加。
11.子供や免疫不全の人など、特定の人口統計学的または臨床的グループに対する親和性の向上。